育休は取るべき?失敗しないためのメリット&デメリット

育休ってとるべきなのでしょうか?
今の仕事が「代わりの効きにくい仕事」だったり、「収入が減るのが嫌だ」という気持ちがある。
一方で、育休を取って「ママをサポートしたい」「我が子とのかけがえの無い瞬間を共にしたい」という気持ちがあって、育休の取得に悩んでいる。
そんな悩みをもたれている方必見!メリット・デメリットを紹介します。
育休のメリット
まずは、育休のメリットを5つ紹介します。
- 最初の大変な時期のママをサポートできる
- 「かけがえの無い一瞬」を過ごし、「一生の思い出」を作ることができる
- 「産後の恨みは一生」のリスクを下げられる
- 名もなき家事の大変さを共有できる
- 将来の夫婦関係が円満になる(注意:対応次第)
他にもあると思いますが、大きなことのみに絞らせていただきました。
それでは、ひとつずつ解説していきます。
最初の大変な時期のママをサポートできる
産後1カ月はママはアドレナリンで体が動けてしまいます。
しかし、これは産後のママに特有の子どもを守るための働きであり、決して元気というわけではありません。
大変な出産を終えたママは、出産の仕方や処置によって異なりますが、
「全治1カ月の事故」にあったのと同じくらいのダメージを負っています。
出産後は広がった子宮が元に戻ろうと後陣痛(こうじんつう)と呼ばれる痛みがあったり、
悪露(おろ)と呼ばれる出血があったりします。
この時期は本当にママには休んでもらってください。
調べてみたところ、心理的要因が更年期障害に影響するという論文を見つけました。
産後のホルモンバランスが崩れている状態のママに、心理的ストレスを与えることは更年期障害に影響を与える可能性があるということです。
小西美保子ほか「妊娠・分娩と更年期障害の関連性に関する研究」『日本産科婦人科学会雜誌』48巻1号、1996年、1-8頁、https://dl.ndl.go.jp/contents/10698846/a77be456-4624-41f2-b34b-ea2cc73677fc/076d0784-7032-43de-930c-82425cf979e6/076d0784-7032-43de-930c-82425cf979e6.pdf(参照 2024-02-13).
この時期に、ママ1人で育児させるということがどれほど大変か、容易に想像できますね。
愛するママをサポートできるというのは育休の素晴らしい点だと思います。
「かけがえの無い一瞬」を過ごし、「一生の思い出」を作ることができる
子どもはあっという間に成長します。
そのかけがえの無い一瞬を一緒に過ごせるというのも育休のメリットです。

退院後から、あっという間に顔が変わり、体も大きくなりました。
たった1日で大きく成長する子どもと一緒にいられたのは本当に良い思い出です。
新生児期と呼ばれる時期は人生でたった28日しかありません。
この世界に生れ落ちて、真っ白な心を持った無垢な子どもの新生児期を一緒に過ごしたいと思いませんか?
周りのパパママに聞いても、「新生児期は貴重で、たくさん一緒にいて、たくさん写真や動画を撮ってあげたほうがいい。」と多くの方が仰っていました。
突然ですが、子どもが20歳頃に独立して親元を離れるまでに子どもと一緒にいられる時間をご存じですか?
関西大学社会学部の保田時男教授の算出によると,
- 母親: 約7年6ヶ月
- 父親: 約3年4ヶ月
だそうです。想像以上に少なくないでしょうか?
特に父親は仕事などがあるため、母親の半分以下になっています。
これを見ると、一緒に過ごしたいと思いませんか?
限りある貴重な時間を一生の思い出にするために、育休は有効な手段だと思います。
「産後の恨みは一生」のリスクを下げられる
「産後の恨みは一生」という言葉をご存じでしょうか?
産後はママのホルモンバランスが非常に変動する時期です。
スイスのチューリッヒ大学の研究結果でも、Birth(出産)の点線以降はホルモンが急激に低下しているのが確認されているようです。

※グラフはエストラジオールの変化。灰色の線は各サンプルデータで、黒線がその平均。
Dukic J, Johann A, Henninger M, Ehlert U. Estradiol and progesterone from pregnancy to postpartum: a longitudinal latent class analysis. Front Glob Womens Health. 2024 Oct 9;5:1428494. doi: 10.3389/fgwh.2024.1428494. PMID: 39444825; PMCID: PMC11496150.
このホルモンの低下がママのメンタルの不調や体の不調を引き起こします。
この時期こそパパのサポートが必要です!
家事や育児に協力的でない場合、愛するママに嫌われることもあります。
先輩パパからは、仕事ばかりしていて協力してくれなかったことをママにいつまでも言われるということをよく耳にします。
「産後の恨みは一生続く」という言葉がこの例です。
育児が終わった後の夫婦関係にも亀裂が走りそうで怖いですよね。
愛する人と幸せな家庭を気付くと誓ったのに、気づけばウザがられているというリスクを回避するためにも、家事や育児のサポートをしましょう!
名もなき家事の大変さを共有できる
育休取得によって家事をやるようになると分かるのが、名もなき家事が多いということです。
名もなき家事とは何かというと、名前もつかない程度のことだけどやらなければならない家事のことです。
例えば,次のようなものが挙げられます。
- 裏返しに脱いだ衣類・丸まったままの靴下をひっくり返す作業
- トイレットペーパーの補充・交換
- 食事の献立を考える
- 飲み終わったコップやペットボトル・空き缶を片づける/洗う
- 資源ごみの分別・仕分け
一般的に家事と言われて想像すること以外に、このような地味に大変な「名もなき家事」が存在します。
これを体験するということは非常に大切だと思います。
自分でやってみると初めてその大変さに気づけます。
家事は仕事に比べて非常にモチベーションが上がりにくい大変な仕事なんです。
想像してみてください。
誰にも評価されないのに、やらないと自分が大変になる仕事を。
会社の仕事などは、評価されることもあるだろうし昇給や昇格といった明確な自分への還元があります。
一方で家事にはそれが無いんです。
だからこそ、それを体験するのは大切だと思います。
それを共有できるようになると、ママの大変さが理解でき、思いやりの心を持つことができると思います。

私たち夫婦は小さな家事でも気づいたら感謝の気持ちを伝えています。私のやったことが妻のためになったと思うとモチベーションが湧いてきます!ぜひ皆さんも試してみてください!
将来の夫婦関係が円満になる(注意:対応次第)
育休を取ったからと言って、必ずしも円満になるわけではありません。
育休を取っても家事や育児をほったらかしにして、本当に休暇をしていては円満になれません。
しかし、これまで紹介してきたことを理解し、実行できると夫婦関係は円満になると考えています。
私は、育児休暇という制度は、休暇ではないと考えています。
むしろ、初めてのパパ(父親)になるための修業期間であると考えています。
ママや子どもに愛されるためには、この辛く大変な時期を一緒に乗り越えなくてはなりません。
また、注意しないといけないのが家事をやった気になることです。
自分の基準で家事や育児をしていても、それがママの基準より低いと意味がありません。
それをよく夫婦で話し合って、寄り添えるようにすることが夫婦円満の秘訣です。

私も最初は、慣れない家事に妻からダメ出しをたくさんいただきました。悲しかったですが、「妻が心地いいと思える仕事をするためのアドバイスだ!」と割り切って頑張りました。
結果的に家事が苦手だった私が、毎日シンクの排水溝をピカピカにするまでに成長しました。
どうやって苦手を克服したのかは、以下の記事をご覧いただけますと幸いです。

育休のデメリット
続いて、育休のデメリットを5つ紹介します。
- 収入が減る
- 仕事が滞る
- 自分の時間を取るのが難しくなる
- 「慣れない仕事」「評価されない仕事」が増える
- 育児から逃げられない
メリットだけではなくデメリットも理解したうえで、育休を検討することをオススメします。
育休取得をしたものの「そんなこと知らなかった!」とならないために参考にしていただけますと幸いです。
収入が減る
育休中は基本的には収入はありません。
つまり、休んだ分だけ収入が無くなるということです。
しかし、雇用保険に入っていれば休業前の給与の67%が支給されます!
詳細な支給条件等は以下にURLを張り付けておきますので、そちらからご参照ください。

出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000135090_00001.html)、PDL1.0(https://www.digital.go.jp/resources/open_data/public_data_license_v1.0)
さらには図にも書かれれていますが、新たに制度が拡充されました。
両親ともに育児休業を取得した場合は、さらに13%の支給額の上乗せがあります!
そのため、完全とはいきませんが給与の7割~8割程度は支給されます。
もちろん申請は必要ですが,非常にありがたいですね。
政府も少子化を止めるためにこのような制度拡充に動いているということですね。
改めてデメリットとしては、手取りが減るということと申請手続きが面倒ということですね。
しかし、昔に比べて非常に育休取得がしやすい環境が整ってきたと言える思います。
仕事が滞る
代わりの効きにくい仕事をされている方は特に起こるのが仕事が止まってしまうという問題です。
パパになられる方々は働き盛りの方がほとんどだと思います。
独身時代は仕事一筋でやってきたという方も少なくないのではないでしょうか。
自分がいなくなることで、プロジェクトが止まってしまったり遅延したりしたりするということが発生するということはよく聞く話です。
この理由によって、多くの方が育休取得をあきらめられているのではないでしょうか。

私も代わりが効きにくい仕事でしたが、周りの方のサポートと事前準備で育休を取得しました!
確かにどうにもならないことはあると思います。
私は育休肯定派ですので、できるだけ皆さんに取得していただきたいので私のやった準備と失敗をお伝えしたいと思います。
- 完璧な仕事はあきらめる
- 出産予定日の半年ほど前から周りにサポートのお願いをしておく
- 自分がいなくても仕事が回るような準備をしておく
- 育休中も少しは仕事をする(※非推奨 私の失敗を共有しておきます)
可能な限り完璧な仕事をやりたいという気持ちがあったのですが、潔く諦めました。
これがまず初めに大事なことだったと思います。
続いて、妻が安定期に入った時に上司や周りの方に報告した際に、サポートのお願いに回りました。
普段から頼れる同僚がいる人間関係の構築は大事だと思いました。

私は素敵な同僚に恵まれました。泣
その他には自分がいなくても仕事が回るように最低限の先回り準備をしました。
対面で行わないといけないことをオンラインで行ったり、仕事の動画を撮って事前に準備しておくなど予測して準備は行いました。
ここで失敗談です。
事前準備が間に合わなかった私は結局育休期間中に仕事を何件かこなす羽目になりました。
育児が始まると自分のタイミングで仕事ができないので、通常よりも時間がかかって大変でした。もっと先を予測して準備しておくべきでした…。
この記事を読んで、私を反面教師にしていただけますと幸いです。
自分の時間を取るのが難しくなる
育児が始まると、子ども中心の生活に変わります。
ご飯は自分の好きな時に食べられないですし、寝かしつけに1,2時間かかるときもあります。
自分の時間を取るのが難しくなります。
それが結構ストレスに繋がったりします。
私自身、10年ぶりくらいにイライラしてしまったことを覚えています。
こんなに自分の思い通りにならないことがストレスになるんだとその時はじめて気づきました。
最初の1カ月は、この生活に慣れていないのでかなり大変です。

1カ月を過ぎたあたりには慣れてくるのですが、お恥ずかしながらそれまでは夫婦げんかもありました…。
「慣れない仕事」「評価されない仕事」が増える
メリットとデメリットそれぞれですでに紹介しましたが、
育児という「慣れない仕事」、家事という「評価されない仕事」が増えます。
途中で育児休暇は休暇ではなく修行だと述べさせていただきました。
その気持ちで取り組んでください。
愛されるパパになるための修業です。
簡単になれるものではありません。
「苦行を乗り越えた先に、幸せいっぱいな明るい家庭がある」と信じてやりましょう。
育児から逃げられない
今までは自分の人生の中でやりたくなかったらやらないという選択肢ができることも多かったのではないでしょうか?
しかし、パパ・ママになった時点で育児からは逃げられません。
逃げられないなら、いっそのこと楽しんでやった方がいいと私は思います。
ストレスが多いことこそ、難易度鬼の育児ゲームだと思って取り組むのです。
そうすることで心に余裕が生まれます。
心の余裕は良い育児に直結します。
余裕が無い時は子どもにも伝わり、なかなか泣き止んでくれないということもしばしばあります。
楽しむためにどうすればいいか。
いろいろ挑戦してみてください。それをこれは上手くいったとか,ダメだったと答え合わせをしていくような感覚でやってみるととても面白いですよ。
まとめ
今回は育休取得のメリット・デメリットを紹介しました。
【メリット】
- 最初の大変な時期のママをサポートできる
- 「かけがえの無い一瞬」を過ごし、「一生の思い出」を作ることができる
- 「産後の恨みは一生」のリスクを下げられる
- 名もなき家事の大変さを共有できる
- 将来の夫婦関係が円満になる(注意:対応次第)
【デメリット】
- 収入が減る
- 仕事が滞る
- 自分の時間を取るのが難しくなる
- 「慣れない仕事」「評価されない仕事」が増える
- 育児から逃げられない
ネットには多くの情報が溢れています。
これという正解はありません。
だって、子どもは人それぞれ。唯一無二の存在です。
私とあなたが違うように、みんないろいろな性格の持ち主なのです。
子どもが思い通りにならないのではなく、この記事を通じて皆さん自身を変えるきっかけにしていただけますと幸いです。
私もたくさん失敗をしてきました。
この失敗を見ていただき、皆さんには、よりよい選択ができる材料にしていただけますと幸いです。
今後も皆さんに役立つ記事を投稿していきますので、またお読みいただけますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
